专利摘要:
本発明は、生理学的に許容される媒体中に、(a)第3級アミドまたはエステル官能基を有する末端基を有する少なくとも1種のポリアミド樹脂;(b)(i)8から30個の炭素原子を含む直鎖状または分岐状で飽和または不飽和の脂肪酸またはヒドロキシ酸、(ii)12から36個の炭素原子を含む直鎖状または分岐状の二酸、および(iii)グリセロールまたはグリセロール縮合物、から得られる少なくとも1種のエステル;ならびに(c)少なくとも1種の無極性ワックス;を含む化粧料組成物に関する。本発明は、また、この組成物の唇への局所適用を含む、唇をメイクアップするための化粧方法にも関する。
公开号:JP2011506296A
申请号:JP2010536476
申请日:2008-12-05
公开日:2011-03-03
发明作者:ナレブスキー,モニーク;ファブレ,ソフィー;メウニアー,マリオン
申请人:シャネル パフュームズ ビューテ;
IPC主号:A61K8-88
专利说明:

[0001] 本発明は化粧料組成物に関する。本発明はまた、唇または瞼へのこの組成物の局所適用を含む、唇または瞼をメイクアップするための化粧方法にも関する。]
背景技術

[0002] リップメイクアップ組成物の中で、「グロス」は、高い屈折率を有するある種のオイルを用いることにより唇に光沢をもたせることを意図する、通常液体で、透明ないし乳白色である組成物を表す。これらのオイルは、組成物の粘度を調節することを可能にするワックスまたは油性ゲル化剤により、構造を与えられているか、ゲル化している。通常、こうして得られる組成物は、アプリケータ(通常、発泡体ブラシ)を備える小さなボトルのような容器に入れられる。]
[0003] リップグロスは、ある種のリップスティックと同様に、唇に付けた後、口の周りに、特に唇の周りの皺に滲む傾向がある。この現象は、唇に、光沢だけでなく、鮮やかな色をもたせることを意図し、結果的に多量の着色剤を含む製品の場合に特に目立つ。今、この滲み現象は、リップメイクアップ製品が満たさなければならない一番の特性の1つが有色の明確な口のアウトラインを得るという特性であるため、明らかに望ましくない。]
[0004] 広く認められているように、ワックスおよび/またはフィラータイプの構造付与剤を用いると、これらの滲みの問題をかなり軽減できることが知られている。しかし、これらの構造付与剤は、唇の上での組成物の滑りに負の影響を及ぼし、リップグロスにとって望ましくない艶消し効果を生じる傾向がある。]
[0005] この滲みの問題を軽減するために、これまでに予見された別の解決策は、ポリアミド構造のある種の油性ゲル化剤を用いることからなっていた。そういうわけで、油状ゲル化剤が良好な顔料分散をもたらすだけでなく、また耐水性および耐移行性を向上させること、および滲みを少なくすることにも寄与するグロス化粧品の配合物として、Arizona社によって提供されるSylvaclear(登録商標)シリーズの製品が提案されている。しかし、これらの油性ゲル化剤の使用は、口の周りの部分へのリップメイクアップ製品の滲みを十分に少なくすることを可能にせず、滲みは依然として数ミリメートルの程度のままであることが認められた。この滲みの結果における1ミリメートルの低減でも、すでに消費者にとって目で見て非常によく分かるので、その結果、知られている製品より滲みの少ない、または全く滲まないリップメイクアップ製品をもつことができれば非常に望ましいであろう。]
[0006] 同様に、瞼のひだ(fold)または目の周りの小皺へ、実質的に滲まないアイメイクアップ製品、例えば、アイライナーまたはアイシャドウを有することは有用であると思われる。]
[0007] 出願人の功績として、多数の実験の後、得られるメイクアップの光沢に実質的に影響を及ぼすことなく、メイクアップ製品の滲みを少なくするまたは防ぎさえすることを可能にする脂肪相構造付与剤の組合せを開発することに出願人は成功した。出願人はまた、本発明による組成物は、メイクアップの堅牢性を増すこと、さらに、小さなボトルから現れる糸引き現象(これは、リップグロスで時々認められ、ブラシの先端と小さなボトルの開口部との間のメイクアップ組成物からなる糸の生成によって示される)を少なくすることを可能にすることも実証した。これらの全ての性質は、メイクアップ組成物を、特に唇に、明確に正確に付けること、および、一日を通して着色した唇の明確なアウトラインを維持することを保証することに寄与する。]
課題を解決するための手段

[0008] したがって、本発明の主題は、生理学的に許容される媒体中に、
(a)第3級アミドまたはエステル官能基を有する末端基を有する少なくとも1種のポリアミド樹脂;
(b)(i)8から30個の炭素原子を含む直鎖状または分岐状で飽和または不飽和の脂肪酸またはヒドロキシ酸、(ii)12から36個の炭素原子を含む直鎖状または分岐状の二酸、および(iii)グリセロールまたはグリセロール縮合物、から得られる少なくとも1種のエステル;および
(c)少なくとも1種の無極性ワックス;
を含む化粧料組成物である。]
[0009] ポリアミド樹脂
本発明による組成物の第1成分は、エステルおよび/またはアミド官能基を有する末端基を有するポリアミド樹脂である。]
[0010] 本発明の好ましい一実施形態によれば、前記ポリアミド樹脂は、式(1)に対応する1種または複数のコポリマーを含む。]
[0011] 式中、
nは、末端アミド基が樹脂のアミド基の全数の10%から50%を占めるようにする、繰返し単位の数を表し、
R1基は独立に、C1〜C22の炭化水素系の基、特にアルキルまたはアルケニル基を表し、
R2基は独立に、C2〜C42の炭化水素系の基、特にアルキレンまたはアルケニレン基を表し、
R3基は独立に、少なくとも2個の炭素原子と、任意選択で、1個または複数の酸素および/または窒素原子とを含む有機基を表し、
R3a基は独立に、水素、C1〜C10アルキル基、もしくはR3との直接結合を表す、または、それらが結合している窒素原子とR3とを含む複素環を一緒に形成している。]
[0012] 本発明の別の実施形態によれば、ポリアミド樹脂は、式(2)に対応する1種または複数のコポリマーを含む。]
[0013] 式中、
nは、末端エステル基が樹脂のアミドおよびエステル基の全数の10%から50%を占めるようにする、繰返し単位の数を表し、
R1基は独立に、C1〜C22の炭化水素系の基、特にアルキルまたはアルケニル基を表し、
R2基は独立に、C2〜C42の炭化水素系の基、特にアルキレンまたはアルケニレン基を表し、
R3基は独立に、少なくとも2個の炭素原子と、任意選択で、1個または複数の酸素および/または窒素原子とを含む有機基を表し、
R3a基は独立に、水素、C1〜C10アルキル基、もしくはR3との直接結合を表す、または、それらが結合している窒素原子とR3とを含む複素環を一緒に形成している。]
[0014] 上式(1)および(2)において、nは、好ましくは1から10、より好ましくは1から5の範囲にある。]
[0015] さらに、末端のアミドまたはエステル基は、好ましくは、樹脂のアミドおよびエステル基の全数の15%から40%、好ましくは20%から35%を占める。]
[0016] 本発明の好ましい一実施形態によれば、
− R1基の少なくとも1つ、好ましくは全ては、4から22個の炭素原子、好ましくは16から22個の炭素原子を含むアルキルまたはアルケニル基である、また/あるいは
− R2基の少なくとも1つ、好ましくは少なくとも50%、もしくは全てさえもが、2から42個、好ましくは30から42個の炭素原子を含むアルキレンまたはアルケニレン基である。]
[0017] さらに、本発明によれば、R3aは、好ましくは水素を表す。この場合、R3基の少なくとも1つ、好ましくは全ては、2から36個の炭素原子、好ましくは2から12個、より好ましくは2から8個の炭素原子を含み得る。上に述べたように、R3は、ポリオキシエチレンまたはポリオキシプロピレン基などのポリオキシアルキレン基を表し得る。変形形態として、R3は、−NH−(CH2CH2NH)pCH2CH2−NH−基(pは1から5の整数である)などのポリアルキレンアミン基を表し得る。]
[0018] 別の実施形態によれば、R3aは、C1〜3アルキル基、例えば、メチル、エチル、n−プロピルまたはイソプロピル基を表し得る。]
[0019] さらに別の実施形態によれば、R3a基は、一緒に、R3基と隣接する窒素原子と共に、ピペラジン環を形成していてもよい。]
[0020] 本発明により用いられる樹脂は、ポリスチレンによる較正を用いるゲル浸透クロマトグラフィーによって求めて、例えば、500から10000g/mol、好ましくは2000から6000g/mol、より好ましくは4000から6000g/mol、さらに良好には4000から5000g/molの範囲の重量平均分子量を有し得る。さらに、それは、好ましくは2000から4000g/mol、より好ましくは2500から3500g/molの範囲の数平均分子量を有する。]
[0021] それは、特に、文書US 2003/0069388(この内容は参考として本明細書に組み込まれる)に記載のようにして調製され得る。]
[0022] 第3級アミド末端基を有するポリアミド樹脂の例は、INCI名「エチレンジアミン/水素添加ダイマージリノレアートコポリマー、ビス−ジ−C14〜18アルキルアミド」によって認定されるものであり、例えば、Arizona Chemical社からSylvaclear(登録商標)A200VまたはSylvaclear(登録商標)A2614Vの商用名で入手可能である。エステル末端基を有するポリアミド樹脂の例は、INCI名「ビス−ステアリルエチレンジアミン/ネオペンチルグリコール/ステアリル水素添加ダイマージリノレアートコポリマー」によって認定されるものであり、例えば、Arizona Chemical社からSylvaclear(登録商標)C75Vの商用名で入手可能である。]
[0023] ポリアミド樹脂は、組成物の全重量に対して、例えば、0.01重量%から30重量%、好ましくは1重量%から20重量%、より好ましくは5重量%から15重量%、さらに良好には8重量%から12重量%を占め得る。]
[0024] グリセリルエステル
本発明による組成物は、必要不可欠の第2成分として、(i)8から30個、好ましくは12から22個の炭素原子を含む直鎖状または分岐状で飽和または不飽和の脂肪酸またはヒドロキシ酸、(ii)12から36個、好ましくは12から20個の炭素原子を含む直鎖状または分岐状の二酸、および(iii)グリセロールまたはグリセロール縮合物、から得られる少なくとも1種のエステルを含む。]
[0025] 脂肪酸(i)は、特に、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸およびベヘン酸、ならびにこれらの混合物から選択され得る。さらに、二酸(ii)は、例えば、エイコサン二酸、エチルオクタデカン二酸およびドデカン二酸、ならびにこれらの混合物から選択され得る。]
[0026] 本発明において用いられるのに好ましい、このタイプのグリセリルエステルは、エイコサン二酸と、ベヘン酸によりエステル化されたグリセロールとのジエステルである。この化合物は、式、RO−CH2−CH(OR)−CH2−O−CO−(CH2)18−CO−O−CH2−CH(OR)−CH2−ORのエステル(ここで、少なくとも1つのR基はH以外であるという条件で、R基は独立に、−CO−(CH2)20−CH3基もしくはHを表す)、またはこのようなエステルの混合物である。それは、特に、Nisshin Oillio社によりNomcort(登録商標)HK−Gの商用名で入手可能である。]
[0027] エステル(b)は、組成物の全重量に対して、0.01重量%から30重量%、好ましくは1重量%から20重量%、より好ましくは5重量%から15重量%、さらに良好には8重量%から12重量%を占め得る。]
[0028] 無極性ワックス
本発明による組成物の必要不可欠の第3成分は、無極性ワックスである。]
[0029] 用語「ワックス」は、可逆的な液体/固体の状態変化をし、30℃を超え、通常90℃未満の融点を有し、組成物を調製する条件の下で液体であり、固体状態で異方性結晶組織を有する脂肪物質を意味するものとする。用語「無極性」は、炭素、水素および/またはリン原子だけを含むワックス、特に炭化水素を意味するものとする。]
[0030] 無極性ワックスの例は、特に、パラフィンワックス、ポリメチレンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスまたはエチレン/プロピレンコポリマーワックス、マイクロクリスタリンワックスおよびオゾケライト、ならびにこれらの混合物である。このようなワックスの例は、特に、Sasol Wax社によってSasol Wax(登録商標)C80の商用名で、Jeen社によってJeenate(登録商標)2Hから6Hの商用名で、また、New Phase社によってPerformalene(登録商標)500およびPerforma(登録商標)V343の商用名で販売されている。通常、80℃未満、好ましくは70℃未満、例えば50と70℃の間の融点を有するワックスを用いることが好ましい。ポリエチレンワックスが本発明に用いられるのに好ましい。]
[0031] 無極性ワックスは、組成物の全重量に対して、0.01重量%から40重量%、好ましくは1重量%から30重量%、より好ましくは5重量%から20重量%、さらに良好には8重量%から12重量%を占め得る。]
[0032] 他の成分
前記の3つの成分以外に、本発明による組成物は、様々な成分、例えば、オイル、極性ワックス、親油性希釈剤、ペースト状コンパウンドおよび/またはフィルム形成性ポリマーを含み得る。]
[0033] オイルは、シリコーンオイル、ミネラルまたは合成由来の直鎖状もしくは分岐状炭化水素、合成(ポリ)エステルおよび(ポリ)エーテル、特に、有利には分岐状であるC6〜C20の酸とC6〜C20のアルコールとの(ポリ)エステル(例えば、イソノニルイソノナノアート)、植物オイル、分岐状および/または不飽和脂肪酸、分岐状および/または不飽和脂肪アルコール、フルオロオイル、ならびにこれらの混合物から選択され得る。]
[0034] 本発明では、少なくとも1種のグロッシーオイル、すなわち、1.45を超え、好ましくは1.47を超える屈折率を有するオイルが、好ましくは用いられる。]
[0035] グロッシーオイルの例は、特に天然オイル、殊に、ヒマシ油;脂肪酸および/または脂肪アルコール(これらの脂肪鎖は、6から20個の炭素原子を含む)のモノ−およびポリエステル、殊に:ヒドロキシ酸と脂肪アルコールとのモノ−およびポリエステル(例えば、ジイソステアリルマラート)、安息香酸と脂肪アルコールとのエステル(例えば、C12〜C15アルキルベンゾアート)、ポリオールのポリエステル、特に、(ジ)ペンタエリトリチルポリエステル(例えば、ペンタエリトリチルテトライソステアラート、ジペンタエリトリチルペンタイソノナノアートおよびジペンタエリトリチルC5〜C9エステル)、またはポリグリセロールのポリエステル(例えば、ポリグリセリル−2−トリイソステアラート、もしくはINCI名「ビス−ジグリセリルポリアシルアジパート−1」で知られており、Sasol社によってSoftisan(登録商標)645の商用名で販売されているもの)、またはトリメチロールプロパンのポリエステル(例えば、トリメチロールプロパントリエチルヘキサノアート、これは、特に、Kokyu Alcohol Kogyo社によってKAK TTO(登録商標)の商用名で販売されている)、またはプロピレングリコールのポリエステル(例えば、プロピレングリコールジベンゾアート、これは、特に、Inolex社によってLexfeel Shine(登録商標)の商用名で販売されている)、ならびにイソセチルステアロイルステアラート;水素添加ヒマシ油のポリエステル(例えば、Kokyu Alcohol Kogyo社によってRisocast(登録商標)DA−H、およびRisocast(登録商標)DA−Lの商用名で販売されているエステル)である。]
[0036] 変形形態として、または前記グロッシーオイルに加えて、フッ素化またはフェニル化シリコーンを用いることが可能であるが、この変形形態は、好ましさは劣る。]
[0037] さらに、本発明による組成物が前記オイルの混合物を含み得ることは、明瞭に理解される。]
[0038] 本発明による組成物は、また、エステルのような極性基を含む、動物ワックス、植物ワックスおよび合成ワックス、またはシリコーンワックスから特に選択される、少なくとも1種の極性ワックスを含み得る。こうして、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、蜜蝋(サラシミツロウ(Cera alba))、イボタ(イボタロウカイガラムシ(Ericeruspela))ロウ、ハゼロウ、ウルシロウ、モンタンワックス、C8〜C20の酸とグリセロールとのトリエステル、例えば、グリセリルトリベヘナート、特にVevy社によってCetacene(登録商標)の商用名で販売されているアセチル化グリコールステアラート、およびこれらの混合物を挙げることができる。これらのワックスは、Ina Trading社によってGreen Grease(登録商標)の商用名で販売されている、キャンデリラワックスとホホバオイルの混合物の場合のように、特に、オイルに予め分散された状態で使用され得る。]
[0039] 変形形態として、または、なおその上に、本発明による組成物は、前記ポリアミド樹脂以外に、少なくとも1種の親油性ゲル化剤を含み得る。親油性ゲル化剤の例は、特にシリコーンポリマー、より特別にはオルガノポリシロキサンエラストマーである。これらの中で、鎖の末端もしくは鎖の中間に、好ましくはケイ素原子上に位置する不飽和基(例えば、ビニルもしくはアリル基)を有するオルガノポリシロキサンと、オルガノハイドロジェンポリシロキサンのような別の反応性シリコーン系化合物との反応により得られる、少なくとも部分的に架橋されたポリマーを挙げることができる。これらのポリマーは、通常、揮発性もしくは不揮発性のシリコーン系溶媒、または炭化水素系溶媒中のゲルの状態で入手可能である。このようなエラストマーの例は、特に、Shin Etsu社によってKSG−6、KSG−16、KSG−31、KSG−32、KSG−41、KSG−42、KSG−43およびKSG−44の商用名で、またDow Corning社によってDC 9040およびDC 9041の商用名で販売されている。別の油性ゲル化剤は、エポキシとヒドロシリル化された基とにより官能化されたオルガノポリシロキサンの、触媒存在下の自己重合によって得られるシリコーンポリマーからなり、これは、General Electric社からVelvesil(登録商標)125の商用名で市販されている。別の親油性ゲル化剤は、Jeen社によってJeesilc(登録商標)PS(PS−VH、PS−VHLV、PS−CM、PS−CMLV、およびPS−DMが含まれる)の商用名で販売されているもののような、環状ビニルジメチコン/ジメチコンの非架橋コポリマーからなる。変形形態として、親油性ゲル化剤は、ベントン(bentone)、または、INCI名「スクローステトラステアラートトリアセタート」によって表されるもののようなスクロースエステルであり得る。]
[0040] 本発明による組成物は、また、1種または複数のペースト状コンパウンド、すなわち、ワックスのように、可逆的な液体/固体の状態変化を経ることが可能であり、固体状態において異方性結晶組織を有するが、それらは、23℃の温度で、液体部分および固体部分を含むという点でワックスとは異なる親油性脂肪物質を含み得る。]
[0041] 本発明による組成物は、また、本発明の組成物によって与えられるメイクアップに、保持および/または無移行性および/または光沢を導入できる少なくとも1種のフィルム形成性ポリマーを含み得る。形成性ポリマーは、特に、Shin EtsuによってKP−545、KP−561およびKP−562の商用名で販売されている(メタ)アクリラートシリコーン、またはDow Corning社によってDCFA(登録商標)4002 IDおよびDC FA(登録商標)4001 CMの商用名で販売されているポリマーのような、任意選択でウレタンもしくはフルオロもしくはアクリラートにより変性されたシリコーン系ポリマーであり得る。フィルム形成性ポリマーの他の例は、シリコーン樹脂、特に、MQ樹脂、例えば、トリメチルシロキシシリカート、ならびにMT樹脂、例えば、シルセスキオキサン誘導体、殊に、特にShin Etsu社によって販売されているポリメチルシルセスキオキサン、さらに、Dow Corning社によってDC(登録商標)670の商用名で販売されているポリプロピルシルセスキオキサン、またはWacker社によってBelsil(登録商標)SPR45VPの商用名で販売されているフェニルプロピルポリシルセスキオキサンである。別の例は、トリフルオロプロピルジメチルシロキシトリエチルシロキシシリカートのINCI名によって認定されるフルオロシリコーン系ポリマー(例えば、General Electric社によって、XS66−B8226(登録商標)の商用名で販売されているもの)からなる。フィルム形成性ポリマーとして、例えば、ヘプタンのような溶媒中でジメチコノールとMQシリカート樹脂との重縮合によって得られる生体接着性ポリマー(これらは、特に、Dow Corning社によってDC 7−4405(登録商標)low tackおよびDC 7−4505(登録商標)high tackの商用名で販売されている)もまた用いることができる。フィルム形成性ポリマーの他の例は、環状もしくは非環状ポリオレフィン、例えば、ポリブテン(例えば、Indopol(登録商標)H−1900およびH−2100)、またはポリシクロペンタジエン(特に、Kobo社によってKoboguard(登録商標)5400の商用名で販売されているもの)、そうでなければポリジシクロペンタジエンである。フィルム形成性ポリマーのさらに別の例は、ビニルピロリドン(VP)および/または線状オレフィンのコポリマー、例えば、VP/ヘキサデセンおよびVP/エイコセンのコポリマー(ISP社によるAntaron(登録商標)V216およびV220が含まれる)、そうでなければ、エチレン/ビニルアセタートコポリマー、例えば、Baerlocher社によるAC 400(登録商標)からなる。ポリエーテル、例えば、特にPhoenix社によってGiovarez(登録商標)1800の商用名で販売されているポリ(ビニルステアリルエーテル)もまた挙げることができる。本発明に使用され得る他のフィルム形成性ポリマーは、ポリアクリラート、例えば、特にCreations Couleurs社によってCreasil(登録商標)7 IDの商用名で販売されているポリ(エチルアクリラート)コポリマーである。]
[0042] 本発明による組成物は、無水であること、すなわち、水を全く含んでいない、または、せいぜい、それが含む成分に自然に含まれる水(すなわち、多くても3重量%の水、あるいはさらに、多くても1重量%の水)を含むことが好ましい。しかし、変形形態として、本組成物は、前記脂肪相に加えて、水と、任意選択で、水混和性溶媒(例えば、アルコールもしくはグリコール)および/または親水性添加剤(例えば、親水性ゲル化剤)および/または親水性活性剤とを含む水性相を含む、油中水、または水中油エマルジョンの状態にあり得る。]
[0043] それがエマルジョンの状態にある場合、本発明による組成物はまた、非イオン界面活性剤から、例えば、特にUniqema社によってArlacel(登録商標)P135の商用名で販売されているポリエトキシ化(30EO)ジポリヒドロキシステアラート、または、ポリグリセリルポリエステル、例えば、ポリグルセリル−4ジイソステアラート/ポリヒドロキシステアラート/セバカート(GoldschmidtによるIsolan GPS(登録商標))から好ましくは選択される1種または複数の油中水乳化剤;そうでなければ、非イオン界面活性剤から、例えば、任意選択でポリエトキシ化されたソルビタンエステル、グリセロールの脂肪酸エステル、スクロースの脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリエチレングリコールの脂肪アルコールエーテル、アルキルポリグリコシド、水素添加レシチン、および疎水性に変性されたフルクタン型サッカリド、例えば、イヌリンラウリルカルバマート(OraftiによるInutec SP1(登録商標))から選択される1種または複数の水中油乳化剤を含み得ることが明瞭に理解される。]
[0044] 本発明により用いられる組成物は、また、少なくとも1種のフィラーを含み得る。この用語は、組成物に溶けない、任意の形状(特に、球状もしくは薄板状)の任意の無機または有機粒子を意味するものとする。フィラーの例は、タルク、マイカ、シリカ、カオリン、窒化ホウ素、デンプン、無水オクテニルコハク酸により変性されたデンプン、ポリアミド、シリコーン樹脂、シリコーンエラストマーの粉末、およびアクリルポリマー粉末、特に、ポリ(メチルメタクリラート)粉末である。フィラーは、特に、異なる化学的特質および/または異なる物理的状態のいくつかの層からなっていてもよく、特に、球状フィラーによりコーティングされた薄板状であり得る。それらは、様々な表面処理を用いて変性され得る。表面処理されたフィラーの例は、エチレン/メタクリラートコポリマーにより変性されたシリカ(特にKobo社によってDSPCS(登録商標)20N−I2、3H−I2およびI2の商用名で販売されている)からなる。]
[0045] 本発明の組成物は、また、水溶性または脂溶性染料、組成物を着色および/または不透明化する、また/あるいは唇を着色する効果を有するフィラー(例えば、顔料、真珠光沢剤、レーキ(不活性無機担体上に吸着された水溶性染料))、ならびにこれらの混合物から選択される少なくとも1種の着色剤を含み得る。これらの着色剤は、疎水性作用剤、例えば、シラン、シリコーン、脂肪酸石鹸、C9〜C15フルオロアルキルホスファート、アクリラート/ジメチコンコポリマー、混合C9〜C15フルオロアルキルホスファート/シリコーンコポリマー、レシチン、カルナウバワックス、ポリエチレン、キトサン、および任意選択でアシル化されたアミノ酸(例えばラウロイルリシン、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウムおよびアシルグルタミン酸アルミニウム)により、任意選択で表面処理されていてもよい。顔料は、無機または有機、天然または合成であり得る。顔料の例は、特に、酸化鉄、酸化チタン、または酸化亜鉛、さらに、複合顔料、ならびに色彩角度依存性、真珠光沢、干渉、フォトクロミックもしくはサーモクロミック顔料である(この列挙は限定ではない)。本発明による組成物に使用され得る特に好ましい顔料の例は、架橋されたポリ(メタクリル酸)メチルエステルと有機染料とから製造される半球形の複合顔料である。このような複合顔料は、特に、Daito Kasei社によって3D Tech(登録商標)の商用名で販売されている。真珠光沢剤は、メイクアップ製品に通常含まれるもの、例えば、マイカ/二酸化チタンである製品から選択され得る。変形形態として、それらは、マイカ/シリカ/二酸化チタン系、または合成フルオロフロゴパイト/二酸化チタン系(MaprecosによるSunshine(登録商標))、ホウケイ酸カルシウムナトリウム/二酸化チタン系(EngelhardによるReflecks(登録商標))、またはホウケイ酸カルシウムアルミニウム/シリカ/二酸化チタン系(MerckによるRonastar(登録商標))の真珠光沢剤であり得る。]
[0046] 有利には、それが1種または複数の顔料を含む場合、本発明による組成物は、また、ブチレングリコールココアートのような少なくとも1種の分散剤も含む。]
[0047] 本発明による組成物は、また、甘味料、例えば、ソルビトール、スクロース、キシリトール、アセスルファムKおよびサッカリンナトリウム;酸化防止剤、例えば、アスコルビン酸のアルキル化もしくはホスホリル化エステル、そうでなければトコフェロールおよびそのエステル;金属イオン遮閉剤、例えば、EDTA塩;pH調整剤;保存剤および芳香剤;の1種または複数を含み得る。]
[0048] それは、また、有機および無機スクリーンならびにこれらの混合物から選択される少なくとも1種のUVスクリーンを含み得る。有機スクリーンとして、特に、ジベンゾイルメタン誘導体(ブチルメトキシジベンゾイルメタンが含まれる)、ケイ皮酸誘導体(エチルヘキシルメトキシシンナマートが含まれる)、サリシラート、パラ−アミノ安息香酸、β,β’−ジフェニルアクリラート、ベンゾフェノン類、ベンジリデンカンファー誘導体、フェニルベンゾイミダゾール類、トリアジン類、フェニルベンゾトリアゾール類、およびアントラニル酸誘導体を挙げることができる。無機スクリーンとして、特に、顔料またはナノ顔料の状態の無機酸化物系スクリーン(これらは、コーティングされていることも、されていないこともある)、特に二酸化チタン系または酸化亜鉛系スクリーンを挙げることができる。]
[0049] このような添加剤の例は、特に、CTFAによる辞書(「International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook」、The Cosmetic,Toiletry and Fragrance Association刊、第11版、2006年)に挙げられている。]
[0050] 製造方法
本発明による組成物は、固体製品の形態、例えば、皿状物中のキャスト(cast)製品、またはスティックの形態、または半固体の形態、例えば小さなボトル(このストッパーは、アプリケータを備える)またはチューブ(この開口部は、発泡体パッドのようなアプリケータを備える)、そうでなければ壺もしくは皿状物に入れられたクリームもしくはシロップであり得る。通常、アプリケータは、典型的には細いブラシまたは太いブラシの形態の発泡体からなる。変形形態として、フェルトタイプのアプリケータが使用され得る。]
[0051] それは、次のステップを含む方法に従って製造され得る:
−撹拌しながら、少なくとも80℃、好ましくは少なくとも90℃の温度で、リップスティックの製造に通常用いられる、例えば解凝集性または遠心解凝集性タービン(RayneriまたはMoritzタイプ)で、本発明での3つの構造付与剤をオイルと混合するステップ、
−任意選択で予めオイル中でミル加工された、着色剤を添加するステップ、
− 得られる混合物を均質化するステップ、
− 冷却後に固体組成物を生成するように、混合物を高温キャストし、任意選択で、その後、粘性のあるペーストを生成するように、こうして得られた固体組成物の構造を破壊するステップ、あるいは、ワックスの再結晶を防ぎ半固体組成物を得るために、撹拌しながら混合物を雰囲気温度まで冷却する(例えば、前記タービン内で)ステップのいずれかのステップ。]
[0052] 構造を破壊するステップは、特に、グロスタイプの化粧品を得ることを可能にする。それは、特に、例えば、2軸押出機(特に、Clextral BC21型)またはクッカー(cooker)−押出機ミキサーでの押出ステップ、あるいは、ロールミル(例えば、Exakt 50 3本ロールミル)または(マイクロ)ビーズミル(例えば、Buhler K8型の)でのミル加工ステップを含み得るが、ロールミルの使用が好ましい。]
[0053] 上に示されたように、このような半固体組成物は、変形形態として、前記第1ステップで得られる成分の混合物を、撹拌しながら冷却することによって得ることができる。]
[0054] 本組成物を製造するための方法は、好ましくは、構造を破壊するステップを含む。]
[0055] 使用
好ましくは、本発明により使用される組成物は、リップメイクアップ製品として、例えば、リップグロスまたはリップスティックとして用いられる。変形形態として、それは、アイメイクアップ製品として、特に、アイシャドウもしくはアイライナー、またはマスカラとしてでさえ、使用され得る。別の変形形態として、本発明による組成物は、スキンメイクアップ製品として、例えばファンデーションとして用いられ得る。]
[0056] こうして、本発明の主題は、また、前記組成物を唇に局所適用することを含む、唇をメイクアップするための化粧方法でもある。]
[0057] これから、本発明が、例示の目的のためにのみ記載され、本発明の範囲(これは、添付の特許請求の範囲によって定められる)を限定しようとするものではない、次の非限定的実施例によって例示される。]
[0058] [実施例1]
リップグロス
下の表1(表中、成分の比率は、重量%によって表されている)に示す組成を有するリップグロスを製造した。]
[0059] ]
[0060] この組成物を次の方法で調製した:
フェーズ1の成分を、撹拌しながら95℃で溶融させ、その後、それに、フェーズ2を、次いで、ロールミルにより前もってミル加工した(3回通し)フェーズ3を組み入れた。こうして得た液体混合物を高温キャストした。冷却後、硬い固体状ペーストを得て、それをロールミルで(1回だけの通し、ポジション3)雰囲気温度で構造を破壊した。こうして得た光沢があり粘性のあるペーストを、次に、アプリケータを備える小さなボトルに入れた。
[実施例2]]
[0061] アイシャドウ
下の表2(表中、成分の比率は、重量%によって表されている)に示す組成を有するアイシャドウを製造した。]
[0062] ]
[0063] この組成物は次の方法で調製され得る:
撹拌しながら、イソドデカンとシリカを低温でゲル化させた。次に、フェーズ1から3の成分を、撹拌しながら90℃で混合した。次いで、均質な混合物を得るように、それにフェーズ4を組み入れ、均質な混合物を皿状物に高温キャストした。
[実施例3]]
[0064] アイライナー
下の表3(表中、成分の比率は、重量%によって表されている)に示す組成を有するアイライナーを製造した。]
[0065] ]
[0066] この組成物は次の方法で調製できる:
フェーズ1の成分を、95℃で溶融させ、次いで、これに、フェーズ2、フェーズ3によって生成したゲル、フェーズ4のミル加工した顔料、次に、フェーズ5を加える。次いで、生成物を、弾性のあるテクスチャを有する固体アイライナーとして、高温キャストする。
[実施例4]]
[0067] ファンデーション
下の表4(表中、成分の比率は、重量%によって表されている)に示す組成を有するファンデーションを製造した。]
[0068] ]
[0069] この組成物は次の方法で調製できる:
フェーズ1を、解凝集器を用い、水浴中で95℃に加熱し、次いで、フェーズ2をロールミルでミル加工する。このミル加工した材料を、フェーズ1に加える。フェーズ3は、解凝集器で、低温条件で、予備混合し、次に、先のフェーズの混合物に加える。次いで、フェーズ4を加え、この混合物を、解凝集器により撹拌したままで、低温の水桶中で、30℃まで放冷し、その後、粉末を加える。付けるときによく滑り、経時的に良好な持続力を有し、目および唇の周りの小皺に滲まない、非常に濃厚で光沢のあるファンデーションを得る。
[実施例5]]
[0070] 官能検査
実施例1の配合物、さらに他の3つの類似の配合物を、それぞれ小さなボトルに入れ、次いで、標準化された温度、湿度および光の条件の下で、個人からなるパネルによって評価した。]
[0071] 試験した4つの配合の組成を下の表5に記す。]
[0072] ]
[0073] これらの生成物のそれぞれを、小さいボトルに備わる細いアプリケータブラシを用い、唇のアウトラインを明瞭に描いて、個人の下唇に付けた。次いで、細いブラシを組成物に浸漬し、その後、同じように、上唇に生成物を付けた。]
[0074] パネリストは、彼らに提供されたディスクリプタ(descriptor)を用い、0(なし)から5(非常に)の評価段階に従って、付けた時点(光沢、および小さなボトルから取り出すときの糸引き)および付けてから1時間30分後(光沢、持続力および滲み)に生成物の官能特性を評価した。光沢は、反射光の度合いにより評価し、唇について目視で評価した。持続力は、唇にしっかりと付いている生成物の能力を示し、滲みは、唇の周りの小皺に滲むその性質を示した。]
[0075] 滲みの評価では、次の評価段階を用いた:
0:ぎゅっと結ばれた唇でさえ目に見える滲みはない
1:ぎゅっと結ばれた唇に僅かな目に見える滲みがある
2:不動の唇に僅かな目に見える滲みがある
3:不動の唇に目に見える滲みがある
4:唇の周りの生成物の不鮮明な外観
5:唇の周りの生成物の不鮮明な外観、および目で見て非常によく分かる、かなりの滲み。]
[0076] 得られた結果を下の表6に記す。]
[0077] ]
[0078] このように、本発明による組成物は、被覆効果(パネルによって4.5であると評価された)に反映される高い顔料含量、および鮮やかな色を有し、比較として与えられた組成物(本発明による組成物の必要不可欠の3つの成分の2つだけを含んでいた)より、唇の周りの部分への、特に、小皺への滲みが、ずっと少ないことが注目される。本発明による組成物は、また、唇での、より良好な持続力を有する。]
[0079] さらに、それらは、小さなボトルから取り出すときの糸引き(これは、唇に引かれるラインの正確さに影響を及ぼし得る)を全く示さない。]
[0080] これらの利点は、本発明による組成物により、より明確なラインが得られることに寄与する。]
[0081] 最後に、これらの利点のある性質は、リップグロスに望まれる他の性質、すなわち、満足のいく長持ちする光沢に悪影響を及ぼすことなく実現されることが注目される。
[実施例6]]
[0082] 市販製品との比較
実施例1の組成物と、Guerlain社によってKiss Kiss Laque(登録商標)の商用名で販売されている基準となる製品の官能特性を比較するために、実施例5のそれと類似の官能評価を実施した。Guerlain社の製品は、極めて完全な被覆を生じ、極めて光沢があるとして販売されているグロスである。]
[0083] 本発明による組成物は、唇のアウトラインの明確さは実質的に変わることなく、基準の組成物と同じ高い光沢、およびそれをさらに超えさえする色の鮮やかさを備えているように見えた。
[実施例7]]
[0084] 実施例1と、エステル(b)が特許請求の範囲外である二酸(ii)を含むエステルに置き換えられた比較実施例3との比較
実施例1の組成物を、エステル(b)がジリノール酸のエステルに置き換えられた比較実施例3と比較する。]
[0085] 実施例1で用いたNomcortHK−Gを、ポリグリセリル−2イソステアラート/ダイマージリノール酸コポリマーに相当するHailucent ISDAに置き換えた。他の成分は同じであった。]
[0086] 実施例1の配合物および比較実施例3の配合物を、温度、湿度および光についての標準条件において、パネルで試験した。]
[0087] 試験した2つの配合物の組成を、下の表7に記す。]
[0088] ]
[0089] それぞれの組成物を、ペイントブラシを用い、各人の下唇に付けた。次いで、ペイントブラシを再び組成物中に入れ、その後、上唇をメイクアップする。]
[0090] パネリストは、明るさ、およびボトルからの流れ出しに関して、付けられた組成物の官能特性を評価した。付けてから1時間30分後に、パネリストは、彼らに与えられたディスクリプタを用い、明るさ、持続および滲みを評価した。]
[0091] 光沢は、唇で反射される光の度合いにより目視で評価した。耐久力(wear)は、唇にしっかりと付いている生成物の能力を表し、滲みは、口の周りの皺に滲む生成物の性質を表す。]
実施例

[0092] この比較試験の結果は、比較実施例3は、ボトルからずっと容易に流れ出し、その結果、本発明の実施例1より、濃さの劣るメイクアップ、より弱い耐久力、およびずっと速い滲みを生じる。]
权利要求:

請求項1
生理学的に許容される媒体中に、(a)第3級アミドまたはエステル官能基を有する末端基を有する少なくとも1種のポリアミド樹脂;(b)(i)8から30個の炭素原子を含む直鎖状または分岐状で飽和または不飽和の脂肪酸またはヒドロキシ酸、(ii)エイコサン二酸、エチルオクタデカン二酸およびドデカン二酸、ならびにこれらの混合物から選択される、12から36個の炭素原子を含む直鎖状または分岐状の二酸、および(iii)グリセロールまたはグリセロール縮合物、から得られる少なくとも1種のエステル;ならびに(c)少なくとも1種の無極性ワックスを含む化粧料組成物。
請求項2
前記ポリアミド樹脂が、式(1):(式中、nは、末端アミド基が樹脂のアミド基の全数の10%から50%を占めるようにする、繰返し単位の数を表し、R1基は独立に、C1〜C22の炭化水素系の基を表し、R2基は独立に、C2〜C42の炭化水素系の基を表し、R3基は独立に、少なくとも2個の炭素原子と、任意選択で、1個または複数の酸素および/または窒素原子とを含む有機基を表し、R3a基は独立に、水素、C1〜C10アルキル基、もしくはR3との直接結合を表す、または、それらが結合している窒素原子とR3とを含む複素環を一緒に形成している)に対応する1種または複数のコポリマーを含む、請求項1に記載の組成物。
請求項3
前記ポリアミド樹脂が、式(2):(式中、nは、末端エステル基が樹脂のアミドおよびエステル基の全数の10%から50%を占めるようにする、繰返し単位の数を表し、R1基は独立に、C1〜C22の炭化水素系の基を表し、R2基は独立に、C2〜C42の炭化水素系の基を表し、R3基は独立に、少なくとも2個の炭素原子と、任意選択で、1個または複数の酸素および/または窒素原子とを含む有機基を表し、R3a基は独立に、水素、C1〜C10アルキル基、もしくはR3との直接結合を表す、または、それらが結合している窒素原子とR3とを含む複素環を一緒に形成している)に対応する1種または複数のコポリマーを含む、請求項2に記載の組成物。
請求項4
nが、1から10、好ましくは1から5の範囲にある、請求項2または3に記載の組成物。
請求項5
末端アミドもしくはエステル基が、樹脂のアミド基およびエステル基の全数の15%から40%、好ましくは20%から35%を占める、請求項2から4のいずれか一項に記載の組成物。
請求項6
R1基の少なくとも1つ、好ましくは全てが、4から22個の炭素原子、好ましくは16から22個の炭素原子を含むアルキル基またはアルケニル基である、請求項2から5のいずれか一項に記載の組成物。
請求項7
R2基の少なくとも1つ、好ましくは少なくとも50%、もしくは全てさえもが、2から42個、好ましくは30から42個の炭素原子を含むアルキレン基またはアルケニレン基である、請求項2から6のいずれか一項に記載の組成物。
請求項8
R3aが水素を表す、請求項2から7のいずれか一項に記載の組成物。
請求項9
R3基の少なくとも1つ、好ましくは全てが、2から36個、好ましくは2から12個、より好ましくは2から8個の炭素原子を含む、請求項2から8のいずれか一項に記載の組成物。
請求項10
R3が、ポリオキシエチレン基またはポリオキシプロピレン基などのポリオキシアルキレン基を表す、請求項8に記載の組成物。
請求項11
R3が、−NH−(CH2CH2NH)pCH2CH2−NH−基(ここで、pは1から5の整数である)などのポリアルキレンアミン基を表す、請求項8に記載の組成物。
請求項12
前記樹脂が、ポリスチレンによる較正を用いるゲル浸透クロマトグラフィーによって求めて、500から6000g/mol、好ましくは4000から6000g/mol、さらに良好には4000から5000g/molの範囲の重量平均分子量を有する、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
請求項13
脂肪酸(i)が、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸およびベヘン酸、ならびにこれらの混合物から選択される、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
請求項14
エステル(b)が、エイコサン二酸と、ベヘン酸によりエステル化されたグリセロールとのジエステルである、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
請求項15
無極性ワックスが、パラフィンワックス、ポリメチレンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスまたはエチレン/プロピレンコポリマーワックス、マイクロクリスタリンワックスおよびオゾケライト、ならびにこれらの混合物から選択される、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
請求項16
ポリアミド樹脂が、組成物の全重量に対して、1重量%から30重量%、好ましくは1重量%から20重量%、より好ましくは5重量%から15重量%、さらに良好には8重量%から12重量%を占める、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
請求項17
エステル(b)が、組成物の全重量に対して、0.01重量%から30重量%、好ましくは1重量%から20重量%、より好ましくは5重量%から15重量%、さらに良好には8重量%から12重量%を占める、請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物。
請求項18
無極性ワックスが、組成物の全重量に対して、0.01重量%から40重量%、好ましくは1重量%から30重量%、より好ましくは5重量%から20重量%、さらに良好には8重量%から12重量%を占める、請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物。
請求項19
無水である、請求項1から18のいずれか一項に記載の組成物。
請求項20
請求項1から19のいずれか一項に記載の組成物を、唇に局所適用することを含む、唇のメイクアップのための化粧方法。
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FR2924608A1|2009-06-12|
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